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それもまた小さな光

角田光代著(文春文庫)



男女とも婚期が遅くなり、あちこちで婚活や街コンが開かれている。

出会いの場の必要性は感じるが、結婚適齢期という世間的なしばりも弱まり、結婚生活自体に夢をふくらませない人も増えている。

若いときは恋愛自体に燃え上がりその弾みをバネにてゴールインできる。しかし、大人の女、大人の男になってしまうと恋愛観や結婚観のリズムも変化してくる。

男女とも仕事を通じてある程度の責任や社会性を持ち、経済的自立を果たすと自分のライフスタイルや価値観が確立していく。

寂しさや焦燥感で結婚願望をふくらませるより、自分らしい生き方の方が心地よくフィットするようになる。

恋愛はしても自分で築いた居場所は大事な砦。価値観の違う異性がそこに入ってくることにストレスを覚えることもある。

特に過去に苦い恋愛経験をしていると、今さら周囲が見えなくなるような熱烈な恋愛に夢を抱くことすらちゅうちょしてしまう。

そうして「ひとりの方がらくラク」というバリアの強度が増していく。

そんな男女の感情の揺れ動きをリアルに描いているおもしろい作品だ。

主人公は30代女子。恋愛感情にまで発展しない幼なじみとの微妙な関係をベースに、主人公と親しい30代女子たちのサイドストーリーが絶妙に絡み合ってゆく。

ラジオドラマのために書かれた作品ということで、
女性パーソナリティーの番組が登場人物たちの心にそっと寄りそうよう設定もよくできていた。

人は「小さな光」に不安を感じるが、幸せを照らしてくれている「小さな光」は、意外と目に見えていないのが現実なのか。

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すぐそばで光っている
「小さな光」が見えるまで、人は「大きな光」の幻影を見ているのかもしれない。

独身30代、40代女子たちの心模様や友情、恋愛観、人生観が手にとるように分かるステキな作品だった。



theme : 読書感想文
genre : 小説・文学

流 跡

朝吹真理子著(新潮文庫)



自主映画最新作の『KEEP OUT』では、何が夢幻で何が現実か分からないおぼろげな世界を描いてみたかった。

編集作業を終え、ネット公開したこの夏、たまたま書店で『きことわ』で芥川賞を受賞した朝吹真理子のデビュー作が文庫になって並んでいるのを発見、読んでみた。

自分が映像にしてみたかった脈略のない世界観に通じるものを強く感じてわくわくした。

同時に言葉を使ってこんな不思議な世界を描き映す小説家がいたことに驚いた。

世界がころっと変わる場面転換もおもしろく、個人的に映画『2001年宇宙の旅』や『アキラ』を観終えたときと同じような衝撃を受けた。

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主人公らしき者はいるのだが、序盤ではそれが男か女か、もののけか、鬼か、死者かも定かでない。

桜並木を写メしたかと思うと、屋外映画の幕なのか春の風景の中に開いた穴から秋へ移動してしまう。

過去か現在か未来か時間軸の位置関係すら分からない。

しかし、物語の中に何者か生きている者の感覚と意識だけが脈々と流れいく。それは活字となった言葉を追うという行為すら戸惑ってしまう不思議な読書体験だった。

実人生というのが幻のようにゆらいでいるのか、幻が実人生のようにゆらいでいるのか。どちらも判然としない」という主人公らしき者の思考は、あいまいな記憶と感覚をつなぎ合わせたようにおぼろげで儚い。

輪廻、流転という概念も言葉を介してして想像しているだけであって、個々の存在すらも言葉がないと形成されていない脆弱な現世にも思える。

宇宙を漂う魂のような言葉の魔力。脈略に頼らない感覚を覚える言葉の魔力。言葉が読者を言葉のない世界に誘っているようなパワーを感じた作品だ。

theme : 読書感想文
genre : 小説・文学

セーラーブリッジ

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暴中ハンター☆優エピソード2」>(2013年公開)
主人公優と新聞記者の茜を追う女ボス・ミーナー。
前方から突然、暴中自衛団のリーダー梶原が現れ、
行く手をふさがれてしまうクライマックスシーン
が撮影された橋。

theme : 邦画
genre : 映画

セーラータウン

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「暴中ハンター☆優エピソード2」(2013年公開
ガールズハンター優が暴走中年自衛団に待ちぶせされる
ハイライトシーン。優!ピンチ!

theme : 邦画
genre : 映画

旨味ブルース♪

以前宴席でのぶりかまは先発型エースだと書いた。

豪速直球型ではないが、巧みな変化球に舌鼓を打つもう一人のエースがあら煮だ。

魚を下ろしたあとに残る頭やエラ、ヒレ、骨に付いた魚肉など。小魚だったら捨ててしまう部位が、最高の食材に変身するから「アラ!」不思議。

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◎鯛のあらに膳(雑魚屋)

NHKドラマ『ごちそうさん』で主人公め以子さんが挑んだ食材をおいしく使い切る「始末料理」スピリットも感じてしまうジャパニーズ・ソウルフードだ。

骨や残り身から出る旨味成分が、じわ〜っとお口の中に深くひろがってゆく。これぞお魚の旨味ブルースだ♪

この日食したランチメニューは、身もうれしいくらい豊富で満足度も◎ お酒なしでも白ご飯がとってもすすむくんだった。


theme : 食べ歩き
genre : ブログ

プロフィール

kemurino

Author:kemurino
■けむりのまきたろう(♂)/年式:61式/居住地:軍艦が浮かぶ港町。自主映像チーム「煙野映画」代表。オリジナルショートムービー「暴中ハンター☆優」などをYouTubeで発表中。映画、本、音楽、麦酒が好物。instagramkemurino.films

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暴中ハンター☆優エピソード2 (2013年公開)
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