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中村文則/著(河出書房)


『掏摸』を読んでから気になっていた作家のテビュー作を買ってみた。

思いきりびんたされたような衝撃が心に走る痛い読後感を味わった。

表面的には「人は武器を持つことで優越になると同時に理性をコントロールできなくなる」という警鐘的なテーマも感じる。

が、そんな常識や倫理観を超え、人間の本能や普遍性が鋭く見え隠れする重厚な世界観に圧倒された。


他人が持たない力を手に入れた主人公の心理描写が、大好きな映画『太陽を盗んだ男』や『タクシードライバー』の主人公にもどこか通じるものを感じた。

物語の持つカタルシスも同様だった。

人の心の奥底で決して消えることなく揺れ続けている傷や闇を必要に照らしだす作者の視点は、陽気で楽しい社会の裏面にある人々の現実を映す鏡のようだ。

toshiyo2.jpg

銃を持つことで、幸せをつかんだ気になる男の姿は現代そのものにも見える。


人々は表からは見えない善と悪をひそかにポケットに忍ばせて生きているのかもしれない。



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theme : 読書感想文
genre : 小説・文学

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kemurino

Author:kemurino
■けむりのまきたろう(♂)/年式:61式/居住地:軍艦が浮かぶ港町。自主映像チーム「煙野映画」代表。オリジナルショートムービー「暴中ハンター☆優」などをYouTubeで発表中。映画、本、音楽、麦酒が好物。instagramkemurino.films

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