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旨味ブルース♪

以前宴席でのぶりかまは先発型エースだと書いた。

豪速直球型ではないが、巧みな変化球に舌鼓を打つもう一人のエースがあら煮だ。

魚を下ろしたあとに残る頭やエラ、ヒレ、骨に付いた魚肉など。小魚だったら捨ててしまう部位が、最高の食材に変身するから「アラ!」不思議。

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◎鯛のあらに膳(雑魚屋)

NHKドラマ『ごちそうさん』で主人公め以子さんが挑んだ食材をおいしく使い切る「始末料理」スピリットも感じてしまうジャパニーズ・ソウルフードだ。

骨や残り身から出る旨味成分が、じわ〜っとお口の中に深くひろがってゆく。これぞお魚の旨味ブルースだ♪

この日食したランチメニューは、身もうれしいくらい豊富で満足度も◎ お酒なしでも白ご飯がとってもすすむくんだった。


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theme : 食べ歩き
genre : ブログ

待ち人まだか

フチ子ちゃん遅いなぁ。まだかなぁ。
shiyasei

theme : ある日の風景や景色
genre : 写真

借景1/1

開けっぱなしの窓から
かすかな風とともに
届く蝉の合唱

晩夏に響く悦楽のうた

ときどきカラスのバックコーラス

和声高鳴る森の向こう

円谷プロが手がけた
特撮オープンセットか?

静かに浮かぶ灰色の船

ベランダ越しの借景
スケール1/1

これもまたこの世を
愛でる風雅かな

かなかなかなかなかな
かなかなかなかなかな

遠のいては また近づく
蝉のうた

夕刻伝える町内放送
兎追いし彼の山〜の
インストルメンタル
かぶる夏景色


fune


theme : 自作詩
genre : 小説・文学

桐島、部長やめるってよ

浅井リョウ 著(集英社文庫)



ポップな装丁もあり、若手作家の青春小説だろうと高をくくっていたが、読んでラッキー! 実に面白い作品に出会えた。

学ランの襟元に入り込む晩秋の乾いた風
ゼリーのように光る体育館の床
自転車で追い抜いていく部活の後輩
スリッパの音がやたらと響く廊下


tosihixyo8

塀に覆われた高校生活という世界を細やかな描写で切り取りながら、登場人物たちの内面を浮かび上がらせる文章がいい。

集団生活を少しでも優位に快適に送るために四苦八苦するカースト制の中で揺れ動く学生たちの心理もとてもリアルだ。

狭い世界観と価値観に閉じ込められた学生たちのピュアで折れてしまいそうなもろさは、そのまんま大人社会にもつながって見えた。

得体の知れぬ違和感、見えない真実が桐島か。

映画もぜひ観てみたい。


theme : 読書感想文
genre : 小説・文学

幻想牧場

roke1
「KEEP OUT」幻想牧場
謎の女が森に誘い込むシーン。監督がずっと撮ってみたかった思い入れ多いロケ地でした。

theme : 邦画
genre : 映画

新日本紀行と僕♪

小学校低学年の幼年期に耳に残った音楽がある。

毎週月曜日の夜、テレビから聞こえていたNHKのドキュメンタリー番組『新日本紀行』のテーマ曲だ。

まだ幼く番組を熱心に見ていたわけではないし、作曲家の名前も知らないのになぜか耳から離れなくなった。

日本の原風景を紹介する番組。『新日本紀行』のオープニングタイトルとともに響く雄大で大らかな美しい旋律は、アニメや歌番組で知る音楽と異なる不思議な世界観を放っていた。

子どもながら心が震える体験だったように思う。

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冨田勲という作曲家の名前をきちんと認識したのは高校生になった頃だった。

『ジャングル大帝』『マイティジャック』大河ドラマ『勝海舟』など、壮大なスケール感に「いい曲だな」と好んでいた楽曲の多くが富田作品だったことに改めて驚いた。

テレビを通じて数多くの富田勲作品を聴いて育っていたのだ、と。

『新日本紀行』はまさに僕の音楽原体験サントラ。

後に映画を通じて出会う伊福部昭や芥川也寸志、武満徹など多彩な日本人作曲家の旋律に魅了されることになる。

そんな僕の音感の礎をつくってくれた曲が『新日本紀行』なのだ。

ちなみに映画音楽では『学校』がお気に入り。

『夜叉ケ池』も好きな映画なのだが、ソフト化されていないし、音源もないんだろうな。どんな富田サウンドだったか映画をもう一度見てみたいものだ。



theme : 映画音楽
genre : 映画

パンク侍、斬られて候

町田康 著(角川文庫)



何年かぶりに再読した。一見荒唐無稽なSFタッチ時代劇なのだが、現代社会を斜に構えて突き刺すような洞察力は、文士を装った剣士のよう。何度読んでも色あせることなく切れ味ばつぐん。とんでもなくかっこいいパンク侍だ。

江戸時代、舞台は架空の黒和藩。ふらりと現れた掛十之進という牢人が、茶屋で盲目の娘を連れた巡礼の老人を切り捨てたところから騒動が勃発。藩は大揺れ。阿鼻叫喚な大惨事へと発展していく。

その過程がとても面白い。強大な権力を持ち財政や秩序をとりしきる藩主や重臣たちの組織図と人間関係が、表向きと予定調和の慣習に縛られている現代の政治、行政、企業の内面を映し出しているようで笑える。

藩から仕事を請け負おうと尽力する主人公の掛十之進。その姿はまるでイベントやまちづくり、地域活性化を企画しているコンサルタントか、民間から出向社員のよう。以前から積もりに積もっていた藩内の確執は、牢人・掛の提案や言動に振り回され藩内二大勢力抗争へと発展していく。

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裏取引、諜報、嫉妬、ねたみ、裏切りなど多様な思惑が渦巻き、失墜、更迭、左遷を企てようとする組織体質は、昨今の政治や地方自治、企業などの失態を見ているようで滑稽。「ちゃんと仕事せんかい!」と大衆の声が響いてきそうな痛快描写だ。

新興宗教「腹振り党」の恐怖を煽り、ビジネスを目論んだ主人公・掛だったが、「腹振り党は実在するのか疑惑」に事態は大揺れ。掛を雇った重臣の責任追及もまぬがれない大ピンチ。

藩の面目と均衡をたもつために掛たちに残された選択はひとつ。すでに解散してしまった「腹振り党」を復活させることだった。

腹振り党率いる暴徒VS猿軍団の闘いでリズミカルな文体がクライマックスに向かって加速していく。

藩の壊滅的崩壊。カオスとトランスを経て訪れる終焉…。

最終ページ、最終行の青空描写は、最後の句点と余白まで実にシュールでかっこいい(感服)。

敬愛する筒井康隆氏がドゥマゴ文学賞を授けた希有な才能が創出した、記念すべき新感覚SF時代劇第一弾だ。


theme : 読書感想
genre : 小説・文学

プロフィール

kemurino

Author:kemurino
■けむりのまきたろう(♂)/年式:61式/居住地:軍艦が浮かぶ港町。自主映像チーム「煙野映画」代表。オリジナルショートムービー「暴中ハンター☆優」などをYouTubeで発表中。映画、本、音楽、麦酒が好物。instagramkemurino.films

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