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  穴

  小山田 浩子/著(新潮社



人は経済的自立のために職に就き、仕事を軸に生活のリズムをつくっていく。


慌ただしく過ぎていく時間こそ最も現実味があるかのように社会は動いている。


仕事が忙しいと、時間は速く、

仕事がひまだと、時間は遅く、つい余計なことを考える。


そんな仕事からある日解放されたら、どうなるのか。

縛りが解けた開放感と同時に、

ぽっかりと穴が開いたような空虚感を覚えるのではないだろうか。


夫の転勤で派遣社員を辞めて専業主婦になった主人公。都会を離れ川が流れる地方の借家暮らしがスタートする。

しかし、夫が出勤した後、家事と買い物意外にすることがなく時間をもてあます日々に戸惑う。


少しでも家計を安定させようと残業後も家事をこなしてきた自分の存在理由もぼんやりと霞んでゆく退屈な日常。鳴り止まない蝉の鳴き声が、まるで終わりのない夏休みに感じる。


そんなある日、謎の獣と遭遇。後を追っていくうちに川原の土手に掘られた穴に落っこちてしまう。

奇妙な体験を繰り返す主人公が、現実と幻夢を行き来しながらかろうじて存在しているような描写が続く。

toshiyo3.jpg

雨の日にホースで庭に水をまいている祖父母も不気味だが、肝心な時にもいつも携帯電話をいじっている夫の方が非現実的に見えるなど、現実と非現実の境が分からない世界観がおもしろかった。


主人公が川原で落ちた穴を探していると、遊んでいた子どもたちが「そんなん、この辺、穴だらけじゃあ!」と応える場面や、通夜に見知らぬ老人が大勢集まってくる場面がとても幻想的だ。


都会よりも地方の方が、より存在理由が明確でないと個人の社会性が見えにくいのかもしれないと思った。



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theme : 読書感想文
genre : 小説・文学

「旬野菜deニコリ」

酒が回るにつれ、ついつい肴を食べ過ぎてしまいがちな今日この頃。


できるだけ脂質を抑えたおいしい佳肴で晩酌を楽しみたいものだ。


そんな願望をかなえてくれた一品がコレ!!



◎ササミとカブの重ね焼き柚子胡椒のせ(晩酌家 リコ・リカ)



ほくほく焼き上がって出て参りましたのは、ヤマイモでもシイタケでもございません。旬のカブでございます。


ツンとモヒカン風にカットされた緑も楽しい盛りつけ。根の上に広がる葉がたしか春の七草「スズナ」だったよネ。


カブの上に上品に乗っかっておりまするはササミ。おおぉ〜柚子コショウの風味もツンとほどよく美味なり。


旬の野菜をいろんな料理に仕上げてくれるうれしい酒場。中年呑み助にはなんともありがたい。


ほかに、「キャベツ アンチョビのチーズ焼き」などを頼んだ夜! ニコリ麦酒。ニコリ麦酒。







theme : 食べ歩き
genre : ブログ

「荒野の少年イサム」

実家の押し入れはタイムカプセルのよう。

今度はこんなレコードが出てきた。

小6くらいの頃に夢中になっていた
『荒野の少年イサム』だ。





少年ジャンプ連載、テレビアニメ化された西部劇。主人公イサムの正義感もいいのだが、ビッグ・ストーンというアウトローなガンマンがかっこよくて、カーボーイハットとか買ってもらって、よくマネをしていたな。


『巨人の星』『いなかっぺ大将』『スカイヤーズ5』…振り返れば、川崎のぼるの漫画、特にアニメにはずいぶんお世話になった世代だったんだ。


shiyouwa6.jpg


主題歌『荒野の少年イサム』歌っているのは「ボーカル・ショップ」というコーラスグループ。『デビルマン』や『鉄人28号』も歌っていたそうだ。テンポがあってウエスタンテイストのナイスな楽曲だ。


B面収録のエンディングテーマ『オー・サンボーイ』は、チャーリー・チェイ。ネットで調べてみるとおぉ、大好きな『ルパン三世』のエンディングを歌っている人だ。チャーリー・コーセーと同一人物だったんだ。通りでいい声してたんだ。


♪ロッテンキャンプに 育てられ うつぞ かけろ なげとばせ〜
うーっ、歌詞もかっこいい〜。


shiyouwa7.jpg



紙ジャケ中面下にある「■レコードから無断でテープに吹き込むことは禁じられています」という記載がまたまた昭和浪漫でGood!くるぜ。



theme : アニメソング
genre : 音楽

「ペコロスの母に会いに行く」

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theme : 邦画
genre : 映画

「スターの輝き」

前回の『迫ってる!地球危機 大特集』を開くと、
表2は『ヤング・アイドル・ナウ』という雑誌の広告面。

「生の美しさを持つ男 萩原健一(ショーケン)のすべてを収録」というしびれるコピー。





「これがジュリーのすべてだ!!」もたまらない。

「可愛い妖精ジュンちゃんの魅力あふれる特集雑誌ができました」も気になる。

今持っていれば貴重だろうな。

特にショーケン特集は見てみた〜い。

続いて表3はこちら。

この出版社なんとヤング・アイドル・ナウ別冊号、臨時増刊号と
題して「空手シリーズ」まで発行していたようだ。

shiyouwa4.jpg


「雄大、ローマ・コロシアムにロケしたブルース・リー
話題の作品を映画公開に先駆けて、大特集!!」

ブルース・リー武術大特集。

ブルース・リー遺作「死亡遊戯」…。

そして爆発!マス・大山空手…。

「強くなりたい」という少年の願望をくすぐる見事な企画だ。

古い雑誌の広告面にスターの輝きが蘇えった昭和浪漫。

theme : 俳優・男優
genre : 映画

「よう!ツゥー」

ずきずき ずきずき

じじじじ じじじじ

びびびび びびびび



な な なんだ これは
布団から起き上がることも 
ままならぬ



疼痛 鈍痛 激痛 苦痛
鈍痛 激痛 疼痛 苦痛



はいつくばって うっ

ひざまずいて うっ

壁にはりつき うっ

洗面台で うっ

椅子にもたれて うっ

靴下をはいて うっ

車の乗って うっ




下半身が崩れ朽ち果てるような
悪魔のような「うっ」の正体は?



ぎっくり ぼっきり ひょっこり
ほっこり もっこり ズッキーニ


いやいや これは
どっきり だぁー




全神経
警戒 躊躇 停止
リフレイン発令中



空しく 切ない スローモーション

空しく 切ない 低姿勢

空しく 切ない ストップモーション




非常事態だ おっかさん



うっ もしや
カフカの変身?
虫ではなく海老に生まれ変わったか



海老だ 海老だ 海老になるのだぁ
と おどけてみても
答えは うっ 



怖くて 不安で 心もとない 
ネクスト動作



うっ オレオレ涙目
冷たい ミッドナイト


theme : 自作詩
genre : 小説・文学

「春の使者」

「暦の上では立春です」という
アナウンサーの朗らかなフレーズを
何十回聞いて生きてきたのだろう


そんなことを考え
コンビニ駐車場の隅っこ
ぽつんと置かれた灰皿と並び
煙草をくゆらす


駐車場の車
車体の下を
ぴょこんと潜って
ぴょこんと飛び出す
雀が一羽


そそくさと場所を変えては
ぴょこん ぴょこんと


冷たい空気に
消えゆく紫煙 夢幻のよう


ドアが開き
愛車に戻るミニスカート女子の
脚もひややかに


「暦の上では立春です」という
アナウンサーの朗らかなフレーズを
あと何回聞いて 生きていくのだろう


春の使者は 
いずこともなく

theme : 自作詩
genre : 小説・文学

「予言の書」

これも中2のときに買った本(S50年/ケイブン社発行)。

2年前に『エクソシスト』の恐怖と『燃えよドラゴン』の勇姿に興奮した少年少女を今度は『JAWSジョーズ』がとりこにしていた年だ。



僕は東宝の『日本沈没』『ノストラダムスの大予言』を皮切りに、『大地震』『タワーリング・インフェルノ』『エアポート75』と、いわゆるパニック映画ブームを夢中で体感していた頃だ。


その影響でこの雑誌を買って熟読していたと思われる。

少年向け雑誌らしい荒唐無稽な内容もあるが、未来を予知ししている題材も多数ある。

今、改めてページをめくっていくと、ちょっとした「予言の書」みたいで興味深い。


次回はこの雑誌の表2、表3について書こう。



theme : 映画関連ネタ
genre : 映画

「エースぶりかま」

僕はどちらかというと青魚が好きだ。

ハマチやブリ、タイもうまいが、イワシやアジ、
キビナゴの刺身につい目が行ってしまう質である。

しかし、ぶりかま塩焼きはちょっと別格。

これがあると、普段、酒の肴として活躍している青魚たちも控え投手という感じになってしまう。


◎ぶりかま塩焼き(米春)

麦酒を傾けながら「先発ぶりかま!」と、球場で野球観戦しているようにテンションが上がるごちそうのひとつだ。

かまとは、エラの後ろの胸びれ部分。かなり脂がのっている部位。

一匹で2ヶ所しか取れないありがたい食材だ。

しかも今は冬。寒ぶりシーズンまっただ中。

女将さんに「うまいですね」と頬笑むと、

「あら、ありがとうございます。やっぱりこの季節は身も大きいですもんね」と笑顔が返ってきた。

旬の「ぶりかま」は、塩加減もいい感じで美味。

皮はぱりぱり、中ジューシー。ぎっしり詰まった身を
無駄なく楽しめる楽しさは僕的に蟹にも勝る。

うなぎや天ぷら、茶碗蒸しなどごちそうが卓に運ばれる中
僕の「ぶりかま」は見事完投。

エースの風格を見せつけた冬の宴の登板だった。

theme : 食べ歩き
genre : ブログ

プロフィール

kemurino

Author:kemurino
■けむりのまきたろう(♂)/年式:61式/居住地:軍艦が浮かぶ港町。自主映像チーム「煙野映画」代表。オリジナルショートムービー「暴中ハンター☆優」などをYouTubeで発表中。映画、本、音楽、麦酒が好物。instagramkemurino.films

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