スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

「怪獣&妖怪イヤー」

1968年(S43)

対ギャオス戦で、すっかりガメラに心を奪われた銀幕少年は、その翌年、期待をふくらませて『ガメラ対宇宙怪獣バイラス』を観ようと映画館に足を運んだ。
ginmaku2.jpg
※写真は南村喬之氏の画集『咆哮のの世紀』(朝日ソノラマ)より。

ところで、銀幕少年が小学一年生になった年とはどんな世の中だったのだろうか。前回と同じく、さかのぼって調べてみると。

歌謡界ではピンキーとキラーズの『恋の季節』や『ブルーライト・ヨコハマ』が流行(ちなみに恋の季節は銀幕少年が初めてお小遣いで買ったシングルレコードである)。

テレビでは『巨人の星』『ゲゲゲの鬼太郎』『キャプテンスカーレット』『肝っ玉母さん』、ドラマ版『男はつらいよ』などが放送されていた。

公開された映画を調べてみると『2001年宇宙の旅』『猿の惑星』という名作SF作品が同じ年の公開だったことも分かった。

ケネディ暗殺三億円事件、エンタープライズ闘争、川端康成ノーベル文学賞受賞などビッグニュースも多い一年だったようだ。


そんな年に新品のランドセルを背負った銀幕少年は、ガメラ対バイラスを映し出す銀幕に釘付けになっていた。

まずボール形のバイラス宇宙船に高揚した。黄色と黒のストライプデザイン。「なんてかっこいい宇宙船だ」とその斬新さは鳥肌ものだった。

加えて、ギャオスよりさらに子ども目線の作風だったので、主人公、正夫とジムの冒険劇に感情移入の度合いも強まった。

二人がボーイスカウトという設定も子供心を振るわせ、映画鑑賞後、しばらくボーイスカウトに憧れを抱くが、低学年はカブスカウトとにしか入団できないことを知ってあきらめた。

さて、ここからが本題だ。子どもの心が通じる正義の味方ガメラに心酔する一方、同時上映の時代劇『妖怪百物語』に心を打ちのめされたような恐怖とショックを受けてしまったのである。

「怖い」と思っても「これを観なければガメラに会えない」…そんな葛藤を覚えながら観続けた記念すべき作品だ。

高学年の子は『ゲゲゲの鬼太郎』などで多少免疫があったかもしれないが、長男だった銀幕少年は妖怪の情報がほとんど収集できておらず、大好きなガメラ様のおかげで未知の妖怪ワールドの洗礼をうけることとなったのである。
ginnmaku3.jpg

生まれて初めてガメラに会うために劇場に連れ添った幼少の弟はもちろん免疫ゼロ。ろくろ首にノックアウトされて、客席のすき間に身を隠してしまうという恐怖原体験を味わうことになった。

銀幕少年は、恐怖心と戦いながらも、油すましや、からかさなど正義感や愛嬌をそなえた妖怪もいることを知った。最後には悪い役人をやっつけてしまた妖怪たちの抜群のチームワークに感動。

百鬼夜行のエンディングを幻想的なラストシーンとして脳裏に焼きつけた。

同じ年の暮れ、銀幕少年は再び大映直営館の座席に座っていた。ガメラ映画ではなく『妖怪大戦争』を鑑賞するのが目的だった。

強敵、西洋の妖怪を迎え打つ日本の妖怪たちの素晴らしいチームワークにワクワク。奇想天外かつ痛快な物語を体験した。

しかし、このとき同時上映にまたしても度肝を抜かれる恐怖体験を味わってしまうことになった。それは『蛇娘と白髪魔という薄気味悪い作品。屋敷の天井裏に口が裂けた醜い娘が住んでいるのだ。

それ以来、しばらく天井を見上げると怖くてトホホだった。いま改めてこの作品について調べてみたところ、なんと楳図かずお原作という貴重な作品だったことを知った。

ケネディ大統領候補が暗殺され、日本では白バイ姿の男が三億円を強奪するという大事件が起こった1968年。

7歳の銀幕少年はドキドキハラハラの怪獣&妖怪イヤーを送っていたのだ。

スポンサーサイト

theme : 邦画
genre : 映画

「怪獣映画デビュー」

1967年(S42)。

この年から幼少期に映画館で鑑賞した映画の記憶がわりと残っている。

僕が小学校に上がる前の年とは、どんな世の中だったのだろうか。

さかのぼって調べてみると『帰ってきたヨッパライ』 『ブルーシャトー』が流行り、『日本のいちばん長い日』や『俺達に明日はない』が公開され、ストーンズは『フラワーズ』を発表した年だった。

この年、僕は少なくとも親に3本の映画を観させてもらっているようだ。

ラインナップは『ドリトル先生の不思議な旅』『怪獣島の決戦ゴジラの息子』『大怪獣空中戦ガメラ対ギャオス』。中でも映画原体験として忘れられない一本が『ガメラ対ギャオス』だ。

◎写真は怪獣画の大家、南村喬之氏の画集『咆哮のの世紀』(朝日ソノラマ)より。

映画に胸をときめかせていた銀幕少年がリアルタイムで怪獣映画デビューを飾ったファンタステイク&エキサイティングな作品だ。

少年少女の味方として描かれたガメラや英一少年に感情移入しながらたちまち夢中になった。

まだうっすらとしか知らなかったゴジラのイメージとは違う映像美と世界観に興奮した(ちなみにこの数年後、東宝まつりでゴジラシリーズのリバイバル上映を体験する)。

スクリーンの袖から回転ジェットで現れるガメラ。蒼い炎のなんともいえない美しさにうっとり。空をジェット機のように飛ぶギャオスのかっこいいデザイン性も少年の“男心”をくすぐった。

とりわけて色彩が脳裏にくっきりと焼きついた作品だったと感じている。

ガメラの炎、ギャオスが口から放つ鮮やかな黄色の著音波メス。の流血。朝日をバックにオレンジに点滅するギャオスの三角形ヘッド…。

富士山の火口からギャオスの断末魔光線のエンディング

幼き銀幕少年は、ポップアートのようなサイケな色彩感覚にノックアウトされ映画館を後にした。

帰宅後、銀幕少年はガメラが実在することを信じる“英一少年症候群”を患い、とこどき空を見上げガメラマーチを口ずさむようになった。


theme : 邦画
genre : 映画

プロフィール

kemurino

Author:kemurino
■けむりのまきたろう(♂)/年式:61式/居住地:軍艦が浮かぶ港町。自主映像チーム「煙野映画」代表。オリジナルショートムービー「暴中ハンター☆優」などをYouTubeで発表中。映画、本、音楽、麦酒が好物。instagramkemurino.films

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
暴中ハンター☆優エピソード2 (2013年公開)
ポスター&フライヤー
検索フォーム
最新作「KEEP OUT」ポテンヒット公開中!最新予告編はコチラ▼
カレンダー
03 | 2017/04 | 05
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

RSSリンクの表示
リンク
ショートムービー
YouTube
Facebookページ
Twitter
HURT RECORD ♪
QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。